セーラ「うんコマ劇場Cやで!」爽「マジで」
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57:名無しNIPPER[saga]
2016/06/08(水) 02:23:27.57 ID:zkSeOWuZ0

その41.〜「マッチ売りのマホ」の巻〜



それは、大変寒い日でした。

あたりはもう暗くなり始めており、雪が降っていました。
それはまた、一年の中で最も聖なる夜・・・ つまりクリスマス・イブの晩でした。

この寒い、そして暗いなかを、一人のみすぼらしい身なりの年のいかない少女が、帽子もかぶらず、おまけにはだしで、冷たい石畳の上を歩いていました。
その小さな頭には、ふらふらと、大きな赤いリボンが不安げに揺れていました。

彼女の名前は、夢乃マホ――― 幼いときに両親を亡くし、毎日わずかばかりのマッチを売って歩くことで、なんとかその命をつないでいる浮浪児でした。


マホ「あ、あのぅ… お兄さん、マッチを買ってくれませんか?」

純「あ? 俺は男じゃねー! マッチなんかいらねーよ、とっとと失せな」

マホ「あ、あの、そこのお姉さん・・・ どうかマホのマッチを買ってください…」

玄「おもちをおもちでない人のマッチなど買えません。 出直して来なさいですのだ」

マホ「す、すみません、そこの眼鏡のお兄さん・・・! お願いです、マッチを買ってくださいっ!」

内木「ん? マッチ? ああ、いくらでも買ってあげるよ! 僕と一緒にそこのホテルに付き合ってくれるならね…ww」ガシィッ!

マホ「?! な、何をするです? 放すのです! ええいチィエエェストォ――ッ!!」キンテキィーッ!!

内木「おぅふ!///」=3


このように… ときどきロリコンを撃退したりしながら、地道に声をかけ続けますが、どういうわけか今日は一本もマッチが売れません。

朝から何も食べずに歩き続けている彼女はもうフラフラ、小さいはだしの足と手はもう真っ赤、寒さに震えながら歩いている様子はいかにも痛々しく、本当に憐れでした。


マホ「… うぅ、寒いですぅ…」ハァー…


寒さでかじかむ両手に白い息を吹きかけるマホ。 ハラハラと舞い落ちる雪が、彼女の美しい紫色の髪や赤いリボンの上に降りつもります。


マホ「・・・あぁ・・ もう、マホ、歩けないです…」ストンッ


レンガ造りの家と家の間… 細い路地で、ついに腰をおろしてかがみこんでしまったマホ…

しかしそんな彼女の鼻の穴を、なんとも言えぬ美味しそうな芳しい香りがくすぐりました。


マホ「ん…? この匂いは…!」クンクン
 


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