48:名無しNIPPER[saga]
2016/05/01(日) 23:38:15.99 ID:RvNmzoEO0
しかし、そんなメロスの耳に、けたたましい悲鳴が聞こえた。
「キャ――――ッ! 幼女ちゃ―――――んっ!!」
目だけをその悲鳴の方に向けると、そこには恐ろしい光景があった。
道の真ん中で転んでしまった幼女と・・・ そこに猛烈な勢いで突っ込んでいく馬車の姿があったのだ。
爽「!!」
メロスには一瞬の迷いもなかった。
即座に方向を変え、幼女に向かって突進した。
そして・・・
母「アッ?!」
さきほどの金切り声をあげた母の前でメロスは跳躍し、幼女を抱きかかえ、ゴロゴロと地面を転がった。
しかし、
ドッゴオォォンッ!
爽「 がっ!! 」
馬の前脚がメロスの脇腹を蹴り上げ、数mフッ飛ばされたあげくにしたたかに背中を打ちつけた。
幼女「う、うぅ・・・ ウワアァァ―――ン!!」
メロスの腕の中で泣き叫ぶ幼女…
爽「…だ、大丈夫かい? 幼女ちゃ…」
幼女「?! ひっ! ホワッチャアアアアアアァァ―――――ッッ!!!」ドゴムッ!
爽「ぶぉはぁっ?!」=3
ケガがないか確かめようとしてくれたメロスの顔面を、幼女は凄まじい正拳突きでブッ叩いた。
メロスが、血とクソにまみれたあまりにもおぞましい姿をしていたからである。
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