213:名無しNIPPER[saga]
2017/08/27(日) 00:15:53.19 ID:CB2hRmw+0
門前
<ガヤガヤ…
<ザワザワ…
門番甲「西日が眩しいな……」
門番甲「……?おい、なんだか中が騒がしくないか?」
門番乙「そうだな……さっき闇商人が泡を食って駆け込んでいったじゃないか、あいつが何か持っていたに違いない」
門番甲「何かって?」
門番乙「用心棒の首とかか?」
門番甲「そりゃあ嬉しくないな。臨時に雇われただけの俺たちはまた浪人に逆戻りだ……ん?」
酔漢「ういー、ひっく……おお、お侍さん方!よろしくやっておられますかあ!」フラフラ
門番乙「うへえ、こいつこんな時間から一杯やっていやがる!」
門番甲「オイコラ、この薄汚いフーテン野郎!あっちへ行け!」
酔漢「そう邪険にしなくたっていいじゃありませんかぁ〜ささ、一杯、いかがですぅ?」フラフラ
門番甲「うるせえ、とっとと消えねえとぶち転がすぞ!」
門番乙「うわっ酒臭ぇな!」
酔漢「えぇ?私、そんなに臭いですかぁ?」フラフラ
門番乙「ああ、鼻がねじ切れそうだ!」
酔漢「じゃあいっそねじ切ってやろう」ガシッ
門番乙「うおっ――」
ボギッ!
門番乙「ぐわあああああ――っ!」ドターッ
門番乙「鼻が!俺の、鼻が……」ゴロゴロ
門番甲「!?――貴様ッ!?」シャキンッ
酔漢「俺か?俺は一杯やりにきた酔漢さ……」バサッ
用心棒「手前らの主人の首をつまみになぁ!」ジャキッ
バアンッ!バアンッ!
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