用心棒「派手にいくぜ」
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212:名無しNIPPER[saga]
2017/08/27(日) 00:15:25.24 ID:CB2hRmw+0


 夕方


 油商人の館


油商人「何ィ!?鍛冶屋!?それに下男だと!?まだ敵がいたのか!」

青袖「はい……私たちもほうほうのていで逃げてきて、ようやく人心地ついたところです」

赤袖「あの物の怪めが……あの力は一体……」ブツブツ

油商人「くそっ、くそっ、くそっ!私は油商人だぞ!?」

油商人「天下の夜の太陽はすべて私が握っているのに、それがなぜこれほど怯えねばならんのだ!」


<油商人様!闇商人でございます!

油商人「!?入れ!」

 スパーンッ!

闇商人「!?赤袖、青袖!あの化け物はどうした!?」

青袖「打ち捨てて逃げてきました」

赤袖「やんぬるかな……」

闇商人「チッ!何たる怠慢!」

油商人「そんなことはどうでもいい、一体何事だ闇商人!?」

闇商人「用心棒の協力者が判明しました!貴方が以前手討ちになさった一家のせがれです!奴は生きていたんです!」

油商人「以前手討ちに……まさか、あの一家か!?生き残ったのは叔父ではなかったのか!?」

闇商人「わかりません……しかし、せがれといってもほんのガキです。用心棒たちを雇う金を持っているはずはありません」

闇商人「おそらくそいつと貴方の因縁の中で、何かの手違いで用心棒たちを狙うこととなってしまったのかと!」

油商人「では剣士の報告は一体……?」

闇商人「……?そんな些細なことは後です、油商人様!奴らは金ではなく自分の報復のためにこの館に殴りこんできます!」

闇商人「もはや戦あるのみです!もっと手勢を集めねばなりません……」



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