160:名無しNIPPER[saga]
2017/03/18(土) 17:51:19.88 ID:chnP0r8j0
用心棒(ーー掴みかかられるほど近くはない。不意に横っ飛びされた程度では急所を外さん)
用心棒(撃鉄を戻す隙を与えないために……撃つとなれば必殺、一発で仕留める)
用心棒「……この場所をどこで知った」
侍?「……鍛冶屋さ。仕込み箪笥の中の文……」
用心棒「!……」
用心棒「……貴様が、鍛冶屋を?」
侍?「……ふん。日陰者も少しは賢くなきゃあな」
用心棒「……そうか」ジャキッ
侍?「まあ待てよ用心棒……」
侍?「耳を澄ましてみろ」
侍?「匂いを嗅いでみろ」
侍?「目を凝らしてみろ」
侍?「全てがこの出逢いを引き立てているんだぜ」
用心棒「……?」
侍?「波の音」
侍?「潮の香」
侍?「そして……高窓の月光!」ピカッ
用心棒(うっ!?奴、いつのまに手の中に鏡をーー月光の目くらまし!)
用心棒「このァ!」バアンッ!
侍?「フッ」シュバッ
用心棒(くっ、バカでかい木箱の陰に隠れられた……)
用心棒(ーーまだだ!裏口から入り込んだ相棒が背後から斬る!)
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