159:名無しNIPPER[saga]
2017/03/18(土) 17:50:15.78 ID:chnP0r8j0
蔵
「……」
(所せましと大小さまざまな木箱が置かれた蔵)
(その中央、人の背丈ほどもある大きな木箱の横に、俺は居る……)
(ーー鍛冶屋の仕込み箪笥の中にあったあの手紙……)
(俺と同じように見つけられたなら、用心棒は必ずここに来る)
<ザザア… ザザア…
「……」
用心棒「そこのお前。動くな」ジャキッ
「!」ピクッ
用心棒「振り向くのも駄目だ。少しでも身じろぎしたら撃つ」
用心棒(まさか先客が居たとはな……しかし、どういうわけか無警戒に突っ立っていたおかげでこの位置を取れたぜ)
「……」
用心棒(……この男。背後から見た限りでは、そこそこ身だしなみの整った侍、といったところか)
用心棒(覆面ヤローではない……不気味に先回りしている人影ーー奴かと思ったのだがな)
侍?「……何か言うことはないのか?」
用心棒(……この余裕)
用心棒(上っ面だけではないな)
256Res/228.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20