68:名無しNIPPER[sage]
2016/07/20(水) 07:16:11.92 ID:K7bR1hvmo
自分を嘲るように先の呟きを鼻で笑うも、実際はそれほど深刻な心持ちではなかった
かつての機会をふいにしてしまったことを、正直なところあまり気にしていないのである
その理由はいくつかあるのだが、おおよそは愛の重さにあった
穂乃果ちゃんという存在が自分の中のこれほど大きな部分を占めているのだからすれ違うはずがない、という理屈である
それは赤い糸のようなハサミ一つで切れてしまうものではない
片方に首輪を着け、鎖を手繰り寄せて行くような
結ばれることを強いられる
愛する人を二人同時に奪われながらも頬を膨らませるだけに留まっているのは、そのような運命を、未来を確信しているからなのである
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