にこ「きっと青春が聞こえる」
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583: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2017/05/22(月) 16:30:41.99 ID:/PVFQV9zO

にこ「あんた……さっきも私のこと」

「言ったわね。うそつき、って」

 その言葉は、何に対しての?

 その直前に、私が言った言葉は?

 それは、たしか――

にこ「――嘘じゃ、ない」

「――――」

にこ「アイドルになりたいって言葉が……嘘なんかなはず、ないじゃない!」

「そう?」

 私の大事な部分に触れて、だというのに、彼女は飄々としたまま返す。

「だけどそれは、あなたにとってとても大きな意味合いを持つ言葉よ」

「だからこそ、殻は破れ始めた」

にこ「……は?」

「あなたは嘘じゃないと言った。そうかもね、その言葉自体は嘘じゃないのかもしれない」

「だけどね」

「その奥に眠ってる想いを、言葉を、語ろうとせず蓋をしたままでいるのは――うそつきと同じじゃない?」



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