51: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/03/27(日) 18:50:56.51 ID:ID/tEswDo
翌朝。若干の寝不足に瞼をこすりながら教室のドアを開ける。
にこ「おはよー」
これは、今までの私になかった習慣。最初はどぎまぎしたけど、今ではちらほら返してくれる人も増えてきた。
ところがどっこい。聞きなれた三人娘の声はそのどれにも混じっていなかった。
にこ「ありゃ?」
珍しく四人の中で一番乗りだったらしい。
ま、そんな日もありますか。
自分の席に座りスマホでもいじってようかしらんと思うや否や、隣に立つ気配。
おや、と思い見上げると、クラスメイトの何某さんが立っていた。
「おはよう」
にこ「……おはよう」
え、なに? なんで急に改めてあいさつされたの?
疑問をぶつける間もなく、相手はくるりと踵を返す。
「ついてきて」
にこ「あ、ちょっ……」
私の声も聞かず、教室を出て行こうとしてしまう。
にこ「もう、なんなのよ……」
悪態をつきながらも、放っておくわけにもいかず、私は席を立った。
691Res/351.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20