にこ「きっと青春が聞こえる」
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50: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/03/27(日) 18:39:25.71 ID:ID/tEswDo

 むぎゅ、と顔を枕にうずめる。

にこ「ううううぅぅぅぅ……」

 アイドルは、諦めたくない。

 子供のころからの夢を、手放したくなんてない。

 だけど、気づいちゃったんだ。

 今の四人って――すっごい気楽。

 目標がなく。努力がなく。必死さがなく。練習がなく。練磨がなく。

 ただ毎日を、頭からっぽにしながらけだるげーに消耗させていく。

 なにかに打ち込んでいる人たちからしてみたらそんなの無駄な日々でしかなくて、アニメ作品なんかにしたらただのモブキャラにしかなれないような女子高生A。

 だけど。

 そこには、私の三年間にはなかった、気楽さがあった。

にこ「ううううぅぅぅぅ……」

 9と4。

 両皿にそれらを乗せた天秤は、いつまでもゆらゆらするばかりで傾いてくれない。


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