469: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:19:39.62 ID:DRFjCdkxo
* * * * *
にこ「…………」
屋上への扉が、重い。
いや、物理的にっていうのもあるんだけど、もっと精神的な部分で。
昨日絵里が宣告したリミットは一週間。あと一週間で、六人を仕上げなければならない。
――正直、無理って思う。
一年生はともかくとして、二年生三人はきつい。
技術的にも、モチベ的にも。
一週間は――短すぎるでしょ。
そんな気持ちが重さを増させる扉を、やっとのことで開いて。
私の目に飛び込んできた光景は。
穂乃果「あっ、にこ先輩きた!」
凛「にこ先輩おっそいにゃー!」
海未「こらこら凛、私たちの気が急いただけでしょう」
ことり「にこ先輩が来た時間はいつも通りだよ?」
花陽「そんなことより、早く練習始めませんか? あんまり時間、ないですし……」
にこ「――――え?」
信じられないものだった。
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