にこ「きっと青春が聞こえる」
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431: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 22:57:18.08 ID:DRFjCdkxo

【Side:穂乃果】

 いつものように練習が終わって、帰り道。今日も私はひとりぼっち。

 別に海未ちゃんやことりちゃんがいじわるしてるとか、そういうことじゃなくって。ただ単純に、私が気まずくて一緒に帰れないだけ。

 最近はお昼ご飯も他の友達と食べることが多くなった。海未ちゃんたちと一緒に食べても、なんだか、会話が続かないし。

 なにやってるんだろう。私。

 きっかけは部活動。ことりちゃんが望んで始めることになったこの放課後は、確実に私たちの間に距離を作っていった。

 ――ううん。そんな言い方、ずるいよね。

 原因は私。ついていけないのがつらくて、つい部活をさぼっちゃったあの日から、私たちの間にはどうしようもない溝ができた。

 海未ちゃんはきっと怒ってる。ことりちゃんは呆れてるかな。

 怖くて聞けない。二人が、今の私をどう思ってるのか、なんて。

 今の私は――ことりちゃんのために、やりたくないこと、続けてるだけだもん。

 二人だけじゃない。きっと他のみんなだって、そんな中途半端な気持ちで参加してる私のこと、いらない子だって思ってる。

 そうだよ。

 私は、いらない子なんだ。


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