310: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/06/29(水) 21:19:12.51 ID:FmvrfbxHo
絵里「そこの二人は部員なのよね?」
冷ややかな視線が、今度は凛と花陽を捕らえる。
凛「……そうですけど」
あー……警戒心MAXだ、あの子。
絵里「あなたたちは? 勧誘されて入ったの?」
花陽「あ、わ、私は違います。私はアイドルになりたくって……」
絵里「そ。そっちのあなたは?」
凛「なんで答えなきゃいけないんですか?」
友好心ゼロの返答。
てか、これまずい。私が止めないと――
にこ「ちょっと、二人とも……」
絵里「入部をお願いされてる立場ですもの。部について質問くらいさせてもらって当然でしょう?」
凛「私はお願いしてません」
絵里「あなたが部長以上の権限を持ってのなら今すぐ帰るわ」
凛「――――っ」
ダメだ、私の言葉なんて全然届いてない。
一触即発、今にも取っ組み合いになるんじゃないかってくらいにボルテージがあがって――
希「絵里ち」
熱くなった二人の間に、すっ、と水が差される。
絵里「……ごめんなさい、そんなこと言うためにきたんじゃなかったわ」
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