にこ「きっと青春が聞こえる」
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277: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/06/18(土) 19:43:14.29 ID:GUG5mtZ1o

 窓際一番前の席。私の視界の端では、穂乃果がうつらうつらと舟をこいでいるのが見えました。

 ああは見えても、穂乃果もきっと内心では戸惑っているに違いありません。

 正直先ほどはああ言ったものの、穂乃果の気持ちは十分理解しています。

 少しでも長くことりとの時間を作りたい。

 少しでも多くことりとの思い出を作りたい。

 そして、あわよくば――

海未(いけません……!)

 それは、望んではいけないことです。

 私たちの都合で。

 私たちの願いで。

 私たちの欲望で。

 ことりの未来を潰してしまうなど――言語道断です。

 穂乃果もきっとそれを理解した上で、なおことりへの未練を断ち切れないのでしょう。

 わかります。あのように眠たげにしながらも、頭の中ではことりのことを――

穂乃果「チョコクロワッサンが逃げていくぅ!」ガバッ

教師「高坂……百歩譲って居眠りは良しとしても、寝言で授業の邪魔するのはやめような?」

穂乃果「へ? あ、あはは……すいませーん……」

海未「…………」

 前言撤回です。あの人はなにも考えていません。


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