にこ「きっと青春が聞こえる」
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273: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/06/18(土) 14:22:06.77 ID:GUG5mtZ1o

ことり「私は……」

 逡巡することりを見て、彼女の迷いはどこにあるのだろうとふと思う。

 衣装を作ることに抵抗がある?

 本人が言ったように自信がないから?

 なんだか腑に落ちない。

 そもそも迷いは、ひょっとして――

にこ「とりあえず。今日の放課後、練習見に来てみない?」

ことり「え?」

にこ「雰囲気見てみるだけでなにか変わるかもしれないし」

にこ「園田さんも実際にやってるとこ見たら気持ち固まるかもしれないしさ」

海未「わ、私はまだやるともやらないとも……」

にこ「だーから、それを固めなさいって言ってんのよ」

海未「う……」

にこ「どう? あんたはそれで文句ある?」

ことり「…………」

 しばらくは、口をつぐんでうつむいていたことりだったけど。

ことり「……はい。行きます」

にこ「決まりね」

 とりあえず、その顔を上げさせることはできた。


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