271: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/06/18(土) 13:10:27.10 ID:GUG5mtZ1o
落ち着け。落ち着きなさい矢澤にこ。
考えないと。
ことりをつなぎとめる、何かを――
穂乃果「だけど、ことりちゃんの作った衣装でアイドルやってみたかったなぁ、なんて、ちょっと思ったり……」
海未「穂乃果! そういう話はもうしないとあの時決めたでしょう!」
穂乃果「わわ、わかってるよ海未ちゃん。ことりちゃんを困らせるようなことはもう言わないってば」
ことり「――――」
穂乃果の発言が彼女らの取り決めに引っかかったのか。海未が烈火のごとく怒りだす。
その原因が自分であることをわかっているためか、ことりも沈んだ表情。
この子たちの中では、もうそれを話題にするのもタブーになってるのね。
だけど、それじゃあ――
にこ「――っ、それ!」
海未「え?」
穂乃果「どれ?」
にこ「衣装! 日本にいるだけでも構わない、南さんには私たちの衣装づくりをお願いしたいの!」
ことり「えっ……私が、ですか?」
にこ「そう! あなたが!」
今はもうこれしかない。
真姫ちゃんと同じ、彼女の得意分野でつなぎとめる。
今はまだ彼女を止める手段がなくても、未来に可能性をつなげるために。
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