234: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/05/30(月) 23:28:20.29 ID:fmcX7+DGo
希「――その八つの光が、にこっちの話につながるんだって思ったんやけど……違うみたい?」
にこ「いや……」
残念ながら、希の出した占いの結果がμ'sを――いや、μ'sになるはずだったものを指しているのは間違いないだろう。
だけど、それを信じてしまうなら。
私たち九人は――もう、揃うことができないの?
希「あんな、にこっち」
にこ「え?」
俯けていた顔を正面へ向けると。
とても優しい顔をしたかつての親友が、私を見つめていた。
希「自分で言うのもなんやけど、うちの占いが万能ってわけでもないし」
希「無理に信じてへこむ必要、ないんよ?」
にこ「――――ん、」
私なんかよりも本当の意味でひとりぼっちの彼女が、何を思いながら私と話しているのかはわからないけど。
にこ「――うん。ありがと」
その言葉は、素直に出てきてくれた。
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