23: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/03/15(火) 20:53:17.23 ID:V+INWURXo
そして、王手がかけられた。
にこ「…………」
記憶の底から引っ張り出してきた、去年の私のクラス。
そこにいたのは、確かに一年前に同じ教室で授業を受けていたメンバーに他ならなかった。
扉の前でぼーっと突っ立ってるわけにもいかず、とりあえず中に入る。
自分の席まで覚えてないな、と気づいたけれど、すでに空いてる席はひとつしかない。ちょっと緊張して席に腰掛けるけれど、それをとがめる人間はいなかった。
というか。
私が教室に入ってから席に座るまで、だれ一人として私を気にする気配がなかった。
にこ「…………」
やっぱり、帰ればよかったかな。
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