にこ「きっと青春が聞こえる」
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131: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/04/15(金) 22:25:24.86 ID:7r/zU2x2o

花陽「あれを見てたクラスの子がね、矢澤先輩のこと見覚えあって、それであんまり関わらない方がいいんじゃないか、って」

凛「見覚え?」

花陽「あ、見覚えっていうか、正確には部活の先輩から聞いたらしいんだけど」

花陽「矢澤先輩って、一年生の時にちょっといろいろあったらしくて、その……」

花陽「友達が、いなくなっちゃったらしいの」

凛「……ふーん」

 なんていうか、あんまり意外って感じはない。

 むしろ、あーやっぱりなー、って気持ち。

花陽「それでね、その時の事件が……」

凛「それ、聞かなきゃダメかにゃ?」

 正直、かよちんには申し訳ないけど、あんまり興味がない。

 もともと気が合いそうにない人だったし、そんな人の昔話聞いても――

花陽「うん、だめ」

凛「…………」

 久しぶり、だった。

 かよちんがこんなに、強引なの。

花陽「聞いてほしい。凛ちゃんには」

凛「え、っと……」

 答えられずもごもごしてる私を置いてけぼりにして、かよちんは話し始めた。


花陽「三年生の間では『アイドル研究部事件』って言われてるらしいんだけどね――」


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