127: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/04/15(金) 22:02:19.70 ID:7r/zU2x2o
みゃう。
ちっちゃな体は、もう私の目の前まで来ていた。
手を伸ばせば、触れられる。
ふわふわの体を撫でられる。
大好きな猫に、触れる。
もうちょっと、もうちょっとで――
凛「……っくちゅん。――あ、」
すぅ、って。
気持ちが一気に、冷たくなった。
凛「ごめんね」
言いながら立ち上がる。
びっくりしたのか、黒猫はすぐにまわれ右してどこかへ行ってしまった。
凛「えへへ、ティッシュ、持ってたかな」
ひとりごとを呟きながら鞄をあさる。
お目当てはなかなか見当たらない。
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