元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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◆k9ih1s9J/w
[saga sage]
2017/08/27(日) 20:05:58.16 ID:ESfib4sto
シュンに余計な事をされたミルズは、毎日通っている講堂の前で打ちひしがれていた。
リウム「いた……!」
ミルズ「……やあ、キミか。ボスは倒せたのかい?」
リウム「いいや。聞きたい事もあるし、言いたい事もたくさんある」
リウム「だけどまずは現状だけでも伝えないといけねぇ」
ミルズ「兄様が出てきた?」
リウム「何言ってんだ。とにかく聞け」
リウム「俺たちの敵はまずキョウト国の連中、あの3mの大男以外に、眼光の鋭いちょんまげ男、仮面をつけた赤い袴の小せえ女」
リウム「それと禍々しい鎧をつけたでかい狐人間がいる」
リウム「そして六勇の貴腐だ。頭にキノコの生えた変な奴で、遠くからでも見れば分かる」
リウム「こいつらに会ったらとにかく逃げろ、いいな!」
ミルズ「一気に言われても……って、き、貴腐だって? 貴腐がどうして……」
リウム「俺たちも分からない。ただ……俺の親父と姉ちゃんは貴腐にやられた」
ミルズ「なんだって……。そうか、この臭いは貴腐の……」
リウム「……それだけ伝えに来た。お前も気を付けて逃げろよ」
ミルズ「わざわざボクのために……?」
リウム「……悪いかよ」
ミルズ「そんなことない」
ミルズはこの講堂で水魔術を学び始めた頃からつい数日前まで、リウムとその取り巻きによる過激な暴力を受ける日々を送っていた。
そのリウムがである。家族を失ったばかりであるのにもかかわらず、敵に見つかる危険を冒してまでミルズを探して現況を伝えに来たのだ。
ミルズ「……ありがとう」
リウムのらしくない行動は、シュンによって深く深く沈められたミルズの心を、少しだけ明るくした。
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