元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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664: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/08/27(日) 20:02:30.64 ID:ESfib4sto
路面を殴り拳から血を流すリウムを見て、フィナは細めていた目をゆっくりと見開いた。

リウム「……」

リウム「なんだよその顔」

フィナ「いや……なんか、あんたよりマシな気がしてきたから」

リウム「は?」

フィナ「あんたがまだ生きようとしてんのに、この程度で死にたい気分になってるのが恥ずかしくなってきた」

フィナ「あたしがここで諦めたら悲しむ人がいる」

フィナ「教訓! 出会ったばかりの人を信用してはいけない! よしっ!」

フィナ「じゃ、あたしはやる事あるから、これで!」

リウム「ま、待てよ!」

フィナ「あんたも信用できない。OK?」

リウム「せめて何しに行くかくらい教えろよ!」

フィナ「仕立て屋の子を助けて、逃げ切る」

フィナ「元はと言えばあの子を助けるために首を突っ込む羽目になったんだから、最後までやり遂げる」

フィナ「友達を悲しませたくないからね。数少ない、信用できる友達をさ」

フィナ「……あんたには、信じられる人残ってないの?」

リウム「……いねぇ。みんな、ハーブに奪われた。ダチには裏切られた」

フィナ「ふーん、だったら仕返ししてやろうとか思わないの?」

リウム「俺には無理だろうが! 考えなくても分かるだろ!」

フィナ「じゃ、できそうな人に頼ればいいじゃん」

リウム「だからいねぇって……! いや……いた」

リウム「キュベレさんなら何とかしてくれるかもしれねぇ……!」

フィナ「ん? キュベレさんって派手なオネエさん?」

リウム「お前も知ってんのか?」

フィナ「知ってるけど……日魔術師のキュベレさんなら今頃ファナゼにいるよ」

リウム「嘘、だろ……」

フィナ「最後に頼れるのは自分だけ、かもしれない。それじゃ」ダッ

リウム「……」

リウム「……? いや、もう一人いた」

リウム「でも……俺に、頼る資格なんて……」

リウム「だけどせめて、伝えないとな……」スクッ


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