元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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575: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/06/13(火) 01:24:57.54 ID:de6FtlC+o
正午を過ぎた。

そして、フルフィリア共和国の初代大統領就任式が始まっていた。

その様子は国内のすべての町に設置された大型ディスプレイで生中継される。

ここ、ウベローゼン市にも宿屋街と陸軍基地前の二か所にディスプレイが設置されており、聴衆がその周辺に集まっている。

そんなディスプレイ前が、騒然としていた。

市民「おい、なんで音が出ないんだ!?」

メリル「ごめんねぇ、あたしも機械には弱いんだ」

旅人「陸軍基地前も同じ状態らしい」

市民「開票作業はまだ終わってないからいいが、式が始まるまでに何とかしろ!」

キアロ「落ち着きなさい! 音が無くても結果は画面だけで分かるだろう!」

市民「何様だてめー!」

メリル「はいはい! やめなさい! ケンカして音が出るのかい!?」

旅人「一体、誰のせいでこんなことに……」

「あたくしですわ!!」

旅人「!?」

美しい金髪をなびかせる女が一人、ディスプレイの上に立っていた。

ポージングを決め、キラキラと輝く彼女からは不思議と目が離せない。

市民「誰だお前は!」

「よくぞ聞いてくださいました!」

ディアナ「あたくしの美しき名はディアナ!」

ちなみに、本人曰く美しすぎる真の名はディアーラ・ナルス・グリエール。

彼女も外様ではあるがグリエール家に生まれた者である。

ディアナ「誰が呼んだか、美しすぎる怪盗ですわ!」

彼女自身だけがそう呼んでいる。

ディアナ「この美しすぎる怪盗ディアナ様が、スピーカーの部品をいただきに参上しましたの!!」

旅人「音が出なくなった原因は君なのか!」

ディアナ「おーっほっほっほ! 捕まえてご覧なさいな!!」ピョン ダッ

市民「ま、待てえ!」


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