462: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/12/09(土) 22:57:30.82 ID:PVvYiWSbo
アロエ「それに、あたしたち三人には『あの子と意思疎通する手段や機会がある』と考えられるわけだし」
アロエ「喋らない他のポケモンならいざ知らず、本人に事実確認ができるのに嘘をつくメリットはないと思う」
アロエ「なんにしてもあたしたちは、あの子自身ときちんと向き合う以外に本質を見極める手段はないわけ」
アデク「それもそうだ」
アデク「うんうん」
アデク「ということは、わしらはあいつの平穏な暮らしを邪魔せんようにすればいいわけだな」
アロエ「助けを求めてきたら、できることはしてあげるけどね」
レンジャー「そ、それはもちろん……」
アロエとレンジャーの言葉に、アデクは満足そうに頷いた。
アデク「じゃあ、あっちで茶をもう一杯もらってから消えるとしようか」
アロエ「何か急ぐ用事でもあるの」
アデク「いや、特にない」
アデク「わしもしばらくは、この辺に留まることにするよ」
アデク「……気になるからな」
アロエ「あら、そう」
そう言いながら、アデクは引き戸を開けた。
アロエ「それはよかった」
レンジャーはアロエを見上げる。
頭に疑問符が浮かぶ。
アロエはちらりとレンジャーに目を向けただけで、何も答えない。
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