444: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/11/12(日) 22:45:30.50 ID:5/00eB3no
カツラ「『あれ』がどうやら、元気にしているらしいとわかっただけでも収穫だ」
アロエ「……だったら、カントーでもなんでもさっさと帰ったらいいじゃない」
アロエ「ついでに、これ以上あの子を侮辱するのもやめてもらいたいもんだね」
刺々しいを通り越して、今のアロエは誰の目から見ても喧嘩腰としか言いようがなかった。
カツラはこれといって表情に出していない。
レンジャーの目には、アデクもいい加減うんざりしているように見えた。
アデク「……いずれにせよ、今日はこのくらいにしておこう」
アデク「幸か不幸か、あいつに関する情報共有が出来て有意義だった」
アデク「ちと情報量が多いから、整理する時間が欲しい」
カツラ「だろうな」
カツラ「こちらとしても同意見だ」
カツラ「シッポウのジムリーダーには申し訳ないが、もうしばらくこの街に留まる」
アロエ「……もう目的はじゅうぶん達成できたでしょ」
アデク「アロエ、少し黙れ。真面目な話、今日のお前さん少しおかしいぞ」
アロエ「そう。別におかしくなんかないつもりだけど」
アデク「……悪いな、カツラ」
アデク「どうやら、お前さんは館長殿の逆鱗に触れてしまっているらしい」
カツラ「そのようだな。今日のところは失礼しよう」
カツラ「連絡が必要になったら……まあ、それはなんとでもなるか」
アロエ「……」
カツラ「では、失礼するよ」
そう言うとカツラは軽く手を振り、出入口に向かって歩き始めた。
扉に手を伸ばす。
彼はそこで動きを止め、レンジャーたちに背を向けたまま口を開いた。
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