ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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12: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/02/24(水) 23:57:10.38 ID:CXQiijtko

冷静を装い、そっけなく返答する。

だが腹かその背中側か、身体の柔らかい部分がこそばゆかった。

これではまるで――


彼らが楽しそうにしているのは、自分が来てから。


そんなはずはない。

ないに違いない。


身体の内側が勝手に、ふふふと震えている。


ミュウツー『仮に私が何かしらの影響を与えているとしても』

ミュウツー『それが、好ましいこととは限らない』

ヨノワール「そうですか?」

ミュウツー『……いや』

ミュウツー『あいつらが「そうだ」と言っているわけではないが』

ヨノワール「はい」


何が言いたいのか、自分でもよくわからなくなっていた。

ヨノワールが言うことを否定しようと、躍起になっているようだ。

むろん、嘘や欺瞞を吹聴しているわけではない。


ひょっとすると、自分は照れているのではないだろうか

拗ねている気もする。

自分がそうに感じていることを、気づかれてはいないと思う。


ヨノワール「そうですか……でも」

ヨノワール「わたしは、とても うらやましい」




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