56: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:27:56.80 ID:8m/ElpKNO
かつて、その姿に憧れたこともあった。
その後、彼女を否定するようなことを言ってしまったが、結局彼女は、全てを承知の上であのように生きていたのだろう。
今なら、それぞれの信念があっただけのことだと 客観的に思えなくもない。
杏子(……あたしは、生き方は違えど、マミのことを認めてはいたんだ)
しかし──
多分さやかは、そこまで深く考えて『正義の魔法少女』という言葉を使ったわけではないだろう。
魔法少女がどのような存在か知らないのだから、仕方のない話ではある。
だが、杏子はさやかに、昔の自分と似たような甘さを感じていた。
無邪気に正義を信じていた、あの頃の自分と重なって見えたのだ。
杏子(……だからといって、あたしには、あいつに何か言ってやる資格はない)
あたしはもう、自分のためだけに生きると決めたのだから。
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