ほむら「巴マミがいない世界」
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424: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2020/05/13(水) 22:42:08.95 ID:k7/lCzN/0
──幻惑魔法。

ほむら「いいえ、知っていたわ……でも」

知っていて、警戒していなかった理由。
想定の外に置いていた理由、それは……

ほむら「あなたは、能力を使えなかったはずよ」

そう、使えなかったはずだ。
確か、自分の願いを否定するような生き方をしていたせいで、能力を使えなくなったと──

杏子「……知っていたのか。そうさ、使えなかった。他人のために魔法少女になっておきながら、自分のためだけに生き続けるあたしには、気付けば能力を使うことができなくなっていた」

それが、佐倉杏子という魔法少女だった。

家族を失い、かつての自分を否定した。
自分のためだけに生きていれば、何も他人に期待することはないと、悲しむこともないと、ひとりで生き続ける。

杏子「だが、あたしがあんたと戦った理由は──さやかを守るためだった」

恐らく、杏子の本質は変わっていない。
そう簡単に切り替えられるものではないだろう。

しかし杏子にとって、あの一瞬だけは確かに、自分以外の誰かを守るための戦いだった。


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