352: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2017/04/30(日) 20:07:13.03 ID:/ab89jyVO
さやか「……知ってるんだ。まぁそんなこと、どうだっていいけどね」
ほむら「え?」
取り乱したほむらを前にしても、さやかは落ち着いていた。
さやか「あたしは今の自分に満足している。最後まで、正義を貫いて生きていたいんだ」
さやか「ソウルジェムに穢れが限界まで溜まったとき、たとえあたしが死ぬんだとしても……あたしはそれでも構わない」
……予想外だった。
さやかが、自身の死すら覚悟しているとは思っていなかった。
こうなると、もう言葉での説得は無理かもしれない。
ほむら「あなたの生き方は否定しないし、好きにすればいい。でも、だからといって自分から死ぬことはないでしょう。このグリーフシードを使えば……」
さやか「前にも言ったでしょ。あんたは信用できない。あたしを助けようとしてるのだって、あたしを思いやってのことじゃないでしょ? わかるのよ」
ほむら「……」
当然、こうなる。
さやかにとってほむらは、自分勝手な魔法少女のひとりでしかない。
少なくとも、単純にさやかを心配するような性格でないことは見透かされている。
それはつまり、裏があるということだ。
そんな人間の施しを受け、更にそれがほむらに利用されるのだとすれば、さやかが拒みたくなるのもわかる。
たとえ天秤に乗っているのが自分の命だとわかっていても、今のさやかは正義を優先するのだろう。
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