351: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2017/04/30(日) 19:21:06.64 ID:/ab89jyVO
さやかに動揺はなかった。
ほむらの行動を、予想していたかのようでさえあった。
さやか「いらない」
ほむら「っ」
即答。
迷いは感じられなかった。
ほむら「……あなたの気持ちもわからないではないわ。でも、意地になっても仕方ないでしょう。ここは素直に受け取っておきなさい」
さやか「ありがとう。でも、別に意地を張っているわけじゃないから」
さやかはどこまでも平静を保っていた。
ほむらに対する反発すら感じられない。
その態度は、もはや彼女が意地などにこだわっていないということを物語っていた。
思い通りにいかないことに苛立ちを覚える。
先に冷静さを失ったのは、ほむらの方だった。
ほむら「わかっているの!? このままだとあなた、どうなるか……」
さやか「どうなるの?」
ほむら「それは……っ」
言えるはずがない。
ここで伝えたら、それがとどめになりかねない。
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