326: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/11/03(木) 11:44:52.16 ID:54+uGDlMO
ほむら「……!」
無意識にそんなことを思っていたことに気付き、ほむらは軽く首を振った。
この思考はダメだ。
やり直すことが当たり前になってはいけない。
まだこの時間軸でも希望はある。
諦めて次に託すのは、本当に打つ手がなくなり、どうしようもなくなったときだけだ。
それまでは、どんなにわずかな光であろうと、手を伸ばし続けなければならない。
ほむら「……」
杏子の後ろ向きの思考に当てられたか。
そうでなくても、いつまでも杏子に悩まれていてはほむらの計画の支障になる。
とりあえず、フォローのひとつくらいはしておいてやるべきだろう。
ほむら「あまり気にしないことね。あなたの存在がさやかの契約の原因のひとつになったことは確かだけど、それだけじゃない。彼女も叶えたい願いがあったからこそ、契約したのよ」
杏子「……」
返事はなかった。
ほむら自身、フォローになっていたかどうか怪しく思ったくらいなので、仕方がない。
まぁ杏子なら、さやかと違って精神的に激しく落ち込むことはないだろう。
そのうち切り替えられるはずだ。
しかし──
ほむら(……良くない兆候ね)
杏子の中で、さやかの占める割合がかなり大きくなっている。
もしさやかが魔女化すれば、今の杏子なら間違いなく何らかの行動を起こすだろう。
その結果、ほむらの不利益に繋がるであろうことは、想像に難くない。
やはり、さやかの魔女化は絶対に避けなければならないのだ。
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