ほむら「巴マミがいない世界」
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32: ◆c6GooQ9piw[saga ]
2016/02/20(土) 15:16:34.91 ID:8m/ElpKNO
更に、さやかがほむらに問いかけた。

さやか「なら、転校生はどんな願いで魔法少女になったの?」

ほむら「……」

ほむらが魔法少女になった理由は、言うまでもなく、まどかを救うためだ。
しかし、それをこの場で話してもふたりに不信感を抱かせるだけだろう。
何せ、ほむらとまどかは昨日が初対面だったのだから。

かといって、答えないのも印象が悪い。

ここは、ある程度ぼかして答えるのがベストだろうと、ほむらは判断した。

ほむら「ある人を、救うためよ」

さやか「……」

ほむらの答えを聞き、ふたりの反応は別れた。
まどかは、ほんの少し、申し訳なさそうな顔をしている。
話したくないことを口にさせたように感じたのだろうか。

さやかは、わずかに不信感を強めたらしい。
どうも信じていないようだ。

ふたりに構わず、ほむらは話し出した。

ほむら「私がふたりに伝えたいことは、たったひとつだけよ」

ほむら「絶対に、魔法少女にはならないで。キュゥべえを信用してはいけないわ」

ふたりが眉をひそめる。

まどか「……どうして?」

ほむら「魔法少女には、決して看過できない秘密があるからよ」

さやか「秘密って何よ?」

ほむら「……今は、言えないわ」

信用してもらえるとも思えない。

ふたりとも、それぞれ思うところはあるようだったが、なんとなく、そこで会話は終わった。


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