271: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/05/18(水) 18:14:02.81 ID:19PX2CMeO
まどか「それで、さやかちゃんは大丈夫だったの?」
さやか「……何が?」
ドキリ、と心臓が跳ねる。
一昨日、まどかと別れたときはうまくごまかせたと思っていたが、甘かっただろうか。
まどか「……」
さやか「……えっと」
まどかは、さやかの顔をしばらく見つめ、やがて口を開いた。
まどか「ううん、ごめんね。なんでもないよ」
さやか「そ、そう?」
危なかった。
たぶん昨日杏子と会ってなかったら、まどかに全てを見透かされていただろう。
まどか「昨日は体調が悪かったって聞いたよ。あまり無理はしないでね」
さやか「……うん、ありがとう」
昨日までとは違い、今のさやかに迷いはない。
まっすぐに前を見て歩けているという自覚はある。
だが、その見つめる先は、果たして希望に満ちているのだろうか。
それとも……
さやか「……」
考えないわけではない。
しかし、さやかの考えはもう決まっていた。
さやか(……杏子が、背中を押してくれた)
この道の先がどうなっていようと、さやかはこの道を歩むと決めたのだった。
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