ほむら「巴マミがいない世界」
1- 20
269: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/05/18(水) 18:08:06.70 ID:19PX2CMeO
さやかが去り、杏子はひとり物思いに耽っていた。

さやかが食べなかったリンゴに、何の躊躇いもなくかぶりつく。
自らのその行動に、さやかとの違いを認識せずにはいられなかった。

杏子(……本当に、これでよかったのか?)

いいはずがない。
たとえば、あいつなら。

巴マミなら、もっといい選択ができていただろう。

すなわち、共に正義の魔法少女としての道を歩み、近くでさやかを支えることができたはずだ。

だが、杏子にはそれはできなかった。
無責任に、明るく険しい道だけを示しておきながら、自分はそこについていくことができなかったのだ。

杏子「……」

今更、この生き方を変えることはできない。
杏子にも、様々な経験をして、その上で見つけた答えがある。

だから、これは当然の結果だ。

元々、さやかは杏子の仲間になれるような人間じゃなかった。
ただそれだけの話なのだ。

自分に言い聞かせる。

杏子(……あたしとさやかは、違う)

杏子の胸には、喪失感だけが残っていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
460Res/310.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice