258: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/05/03(火) 21:58:36.54 ID:MDONGe0PO
杏子「やめろっ!!」
杏子は、さやかからリンゴを奪い取った。
完全に無意識からの行動だった。
勝手に体が動いたとしか表現できない。
さやか「……何?」
怒るわけでもなく、さやかはキョトンとしていた。
杏子の突然の行動を、純粋に疑問に思ったのだろう。
杏子「……」
杏子は、何も答えられなかった。
自分の行動が、自分で理解できなかった。
杏子(どうして、あたしはこんなことを……)
自分でも矛盾した行動をとっていることはわかっている。
だからこそ、言葉では説明できなかった。
気づけば杏子は、呻くように声を漏らしていた。
杏子「……どうしたんだよ。お前は、そんなんじゃなかっただろうが。正義の魔法少女になるって、言ってたじゃねーか」
さやかはポカンとして、あきれたように答えた。
さやか「何を言ってるの? それが間違いだったって、たった今あんたが教えてくれたんじゃない……」
杏子「っ……」
その通りだ。
しかし……
杏子(……本当に、それでいいのか?)
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