180: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/09(水) 22:44:38.65 ID:UVJ2f3OsO
さやか「……仁美はそれでいいの?」
仁美「上条君のことを見つめていた時間は、私よりさやかさんの方が上ですから。あなたには私の先を越す権利があるべきです」
そういうことか。
こんな状況にも関わらず、さやかは笑みを押さえ切れなかった。
なんていい子なんだろう。
仁美の性格からして、ほんの少し恭介が気になったくらいでは、ここまでの行動は起こさない。
好きになってからあたしの思いに気づいたのか、あるいはあたしの思いを知りながら好きになってしまったのか……
どちらにしても、仁美は相当悩んだのだろう。
そして、自分の気持ちに嘘は吐けず、親友のことも裏切れず、最も自分が納得できる方法を探したのだ。
もっと楽な道もあったはずだ。
実際にあたしの思いを聞いたことはないのだから、全てを知らなかったものとして恭介に告白することもできた。
でも、仁美はそれをよしとしなかった。
さやか(……あたしって、本当に親友に恵まれてるんだなぁ)
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