135: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/28(日) 13:57:37.73 ID:UaBB63nWO
まどかが不安そうな顔を見せた。
当然だ。
ほむらがさやかを助ける理由が純粋に心配からくるものでないのなら、状況が変わればさやかに危険が生じる恐れがある。
だから、ここはこう言っておく。
ほむら「だから、あなたがさやかのために魔法少女になる必要はないわ」
まどか「……!」
これでいい。
こう言っておけば、まどかがさやかのために衝動的に契約することはなくなる。
さやかの窮地を目にしても、とりあえずはほむらを頼るようになるだろう。
また、そうせざるを得ない、とも言える。
まどかが契約することは、同時にほむらの助けを失う可能性に繋がる、と暗に示したのだ。
これが、ほむらがさやかを助ける理由がまどかの契約にあることを、完全には否定しなかった理由だった。
まどか「……うん、わかった」
まどかは複雑そうな表情を見せた。
逆に脅迫めいたことを言われてしまったのだから、当然かもしれない。
ほむら「あまり難しく考えないでいいわ。美樹さやかは、魔法少女としてうまくやっている方よ。しばらくすれば、私の助けなんて必要としなくなるでしょう」
これは嘘ではない。
『しばらく』というのが問題ではあるが。
まどか「……ありがとう。少しだけ安心した」
ほむら「それはよかったわ」
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