120: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/27(土) 19:57:41.85 ID:oa2aF0g3O
まどかには、ほむらと杏子の会話は聞こえていなかったようだ。
今も、さやかに呼び掛け続けている。
ほむらがまどかに近寄ると、それに気づいたまどかが顔を上げた。
まどか「……ほむらちゃん?」
……忠告をしないわけにはいかない。
ほむら「あなたはどこまで愚かなの。私の忠告を忘れたの?」
まどかは、口をきつく結んでこちらを見た。
わかっている。
まどかは優しすぎる。
軽率に契約してはならないとわかってはいても、目の前で傷つけ合う人間がいれば黙って見てはいられないだろう。
どうせ回復できるから問題ないというのは、魔法少女の理屈だ。
本来なら、まどかの考え方は人間として正しいのだ。
ほむら(……でも、私にも私の都合がある)
まどかを契約させるわけにはいかない。
とはいえ、今ここでこれ以上できることはない。
さやかは回復魔法に長けている魔法少女だ。
じきに目を覚ます。
その前にこの場から立ち去っておいた方がいいだろう。
ほむらは能力を発動させ、その場を後にした。
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