文才ないけど小説かく 7
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54:1/13(お題:ケサランパサラン) ◆FLVUV.9phY[saga]
2016/02/21(日) 15:15:46.27 ID:MYDjQQS+o

「ねぇねぇ那月! あたし退屈だよー、なんかないの? 事件! 事件ないの!?」
「そんなポンポン事件が起こってたら俺が平和を堪能できないだろ」

「平和より激動だよ、絶対そっちの方が楽しいってばぁ!」
「俺にそんなことを言われても知らん、俺は激動よりも平和がいいの、楽しくても疲れるのは嫌だからな」

「那月のアホー! じゃあ、どっか行こう! 事件を探しに行こう!」
「つかこの間謎のカエル蓑事件を解決したばっかだろ。思い出で満足しとけよな」

「やだやだ、あれもう一週間も前だよ? 満足できないー! ほらほら、出かけようってばぁ」
「だぁぁ! 分かった分かった! 準備するからちょっと待っとれ」

「ふふん、それでいいよの、そ・れ・で!」

 俺はケサ子に急き立てられて仕方がなく課題をまとめていたノートを閉じて立ち上がる。
 にしてもこいつが来てから毎日が忙しなくて仕方がない。
 大体こいつなんでまだ俺にまとわりついてくるんだったっけ? 

 そんなふうに考えてしまえばそこからはもうトントン拍子に記憶の渦が逆流してくる。
 それは俺とケサ子が初めて出会って、それから解決した非日常の記憶である。



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