465:名無しNIPPER
2018/10/23(火) 21:21:18.59 ID:RWsS3nCI0
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「まあ、そういう感じの話だね。この国で文学賞を受賞して作家として食べていけてるし、息子もおかげで本が好きだし、
お父ちゃん、ボクも作家になりたいんだけど!とか言ってくるし、充分幸せだよ。でもその幸せを壊そうとする人は僕は絶対に許さない。それでもボクをやるのかい?」
「すまなかった…その、イントってあのイントのことか?!」
「そうだよ」
ドラゴンはふふっと笑って、「1億部のベストセラー作家のイントはこの僕のことだよ。他にも色々名前変えて本出してるよ」
「なんだと?!」
ローザは、憧れの作家のイントが実はドラゴンだった事の衝撃と、そのイントを目の前にしている興奮を抑えきれなくなった。
「あの…本当にすまなかった!私はあなたの著作に何度心を救われたことか!どうか、非礼を許して欲しい」
「いいよ、いいよ。騎士団は国王陛下には逆らえないだろうし、仕事ってそんなもんだよね。わかってくれてよかった」
ローザは鎧の隙間から1冊のボロボロになった古書を差し出した。
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