僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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◆XUMchLPOFg
[saga]
2018/07/12(木) 10:23:27.99 ID:t2o1TABlO
[月食は不吉な予感と思われた時代もあったという話]
僧侶「ねえねえ、勇者様」
勇者「なんだい?僧侶ちゃん」
僧侶「お月様が無くなってきてます」
勇者「月食だね、天体ショーだね」
僧侶「前に、月食は不吉な予兆と言われたお話を聞いたんですよね」
勇者「何か起こるかな?何も起こらないといいんだけどねー」
警部「九条兼実の日記『玉葉』や鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』には、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて起こった月食の記事が多くあります。僧侶さんの言うとおり、当時は月食を「何か良からぬことが起こる予兆」と考えていたようですよ。鎌倉幕府初代将軍の源頼朝は、月食を理由にわざわざ御家人の家に泊まったこともあります。これも月食の光を避けるためだったようで、天文学が発達する前にこの皆既月食を天体ショーとして楽しむ人は、そう居なかったようですねぇ」
僧侶「確かにある物が急に無くなると気味悪いですよね」
警部「これは私の予想ですが、頼朝は月食を理由に御家人の家へ遊びに行ったのではないかと考えています」
勇者「えー、そんなことあるんですか?」
警部「ええ、幕府を切り盛りする将軍ともなればプライベートは無いに等しい…つまり、心おきなく遊ぶ事はほぼ不可能でしょう。月食を理由に縁起が悪いからと言って、御家人の家へ避難することは誰もが納得できる最高の口実です。そして御家人の家でゆっくり羽を伸ばして遊ぶことができる、頼朝の数少ない楽しみの一つだったのではないでしょうか」
僧侶「なるほど、偉い人もたまには遊びたいですよね」
勇者「でも、当時は天文学が発達してない訳だから、月食が起きることは予想出来ないですよね?」
警部「これも私の予想なのですが、頼朝の知り合いで月の動きに明るい方がいたのでしょう。もちろん、今の天文学とは全く別物なのでしょうが、月の動きを理解して月食が起きるタイミングを予測できた方がいたのかも知れませんよ?」
勇者「すごいね−、昔からそんなことが出来る人がいたのかー」
警部「歴史に残らない偉人は数多くいます、実際にその時代に行けるとしたら、今の科学では考えられないことも目にできるかも知れません。正に今の常識がひっくり返るようなことも十分に考えられます」
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