僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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126: ◆XUMchLPOFg[saga]
2016/12/15(木) 21:13:09.35 ID:rGqpR/fio
[メイドちゃんが話す内容じゃないんだよなぁ]


異国王「メイドさん」

メイド「どうされましたか?」

異国王「本来なら王に話すべき内容なのだが…」

メイド「この私で宜しければ、王様がああですから」

異国王「そうだな、王がああだからな…」

メイド「して、お話とは?」

異国王「実はな、この国とわが国で同盟を結びだいのだ」

メイド「…どうしてまた?異国王様の国は資金や資源が豊富です、他の国から同盟や協力の打診は後を絶たないと思いますが?」

異国王「確かにな、だがその同盟も表向きだけのものが多い。わが国の資金と資源目当ての張りぼてとも言うべき同盟がな、何かにつけて金、金だ」

メイド「それはまた…、資金豊富な国の宿命と言いますか」

異国王「だが、この国は違う。少しの時間であるが王の色眼鏡で物を見ない大らかさ、メイドさんの気配りの細やかさ、そして何より金よりも人を大切にする民族性。これが本当に私の身にしみたのだよ」

メイド「身内を誉めるようで恐縮ですが、その教えを説いて下さったのは間違いなく王様です。表はああですが、中身はしっかりと地に足着けて政治に取り組んでおりますわ」

異国王「なるほどな、この国が人気な訳がよく分かった。まずます同盟を組んで、協力しながら歩きたいと思うよ」

メイド「本件は王様に漏れなくお伝えします、失礼な話、二つ返事で了承するものと思いますが」

異国王「あんた、本当にメイドさんなのかね?」

メイド「何故か知りませんが、政治までやらされてしまって…」フゥ…

異国王「…ああだからな」

メイド「ええ、ああだからですね…」

異国王「しかし、姫があそこまで王を慕っておるのだ、間違いなく王は悪人ではないだろう」

メイド「姫様は予知か何かのお力が?」

異国王「野生のカンと言うべきか、姫は今までも何かと同盟を結ぶ協議を行った国の王族を全て嫌っておった。姫の言うことも分かるが、私は立場上そんな態度は取れん。それを知ってか知らずか、全ての連中が金を貪る腹案を叩きつけてきた」

メイド「野生のカン…、王様と本当にそっくりですねぇ」

異国王「それがどうだ、ここの王には何の疑いもせず懐いておる。従者ですらここまで気を許した者は爺のみな姫がだ」

メイド「良くも悪くも、王様は真っ直ぐで曲がった事が嫌いですから。姫様もそれをすぐに見抜かれたのでしょうね」

異国王「これから長い付き合いになるが、姫を可愛がってやってくれんか?」

メイド「承知いたしました、このメイドめにお任せを」ペコッ


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