勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
1- 20
414:名無しNIPPER[saga]
2016/11/06(日) 01:25:12.40 ID:ZSsiH8ra0
伝説の勇者『ぐ…う……』

大魔王『まだ立とうっていうのか? やめとけよ。力の差はもう十分理解しただろう』

伝説の勇者『黙れ…俺は負けない……負けるわけにはいかないんだ……』

大魔王『死ぬことが怖くはないのか?』

伝説の勇者『怖いさ……死ぬのは怖い……だけど、それ以上に俺がここで諦めてしまうことで、今まで積み上げてきたものが全部台無しになってしまうことの方がよっぽど怖いんだよ…!』

大魔王『立ちやがった。よせ。それ以上無理をすると本当に死ぬぞ。ここでお前に死なれては、お前を殺さぬように立ち回った甲斐がない』

伝説の勇者『な…に……?』

大魔王『お前ほどの猛者を相手にして、殺さぬよう加減するのは相当苦労したんだぞ? 色んな思惑とか全部うっちゃって、全力で暴れまわれりゃ俺も楽だったんだがな』

伝説の勇者『ぐ…く……!』

大魔王『……少しは話を聞く準備が出来たようだな。なぁに、心配するな。俺の話を聞いてまだ俺の首を取るつもりがあれば、もう一度機会を設けてやるさ』

伝説の勇者『……?』

大魔王『何から話そうか……そうだな。「伝説の勇者」よ、この大魔王城に辿り着くまでに魔界の地を歩き、お前は何を思った。何を感じた』




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
758Res/394.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice