沼の畔の女の子
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95: ◆fpdfvEPUTs[saga]
2016/12/10(土) 01:40:47.98 ID:VwWNDWXZ0
ヒゲ先生「やはりそうか。だから取り壊しの少し前まで君と一緒に遊んでくれたんだね」

俺「先生、それって本当なんですか?何故先生がそれを知っているんですか?」

ヒゲ先生「彼女の名前、覚えているかい? 『たかおかみなみ』と言ってだろう?正しくは、『高霎神』(たかおかみ)と言う神様だよ」

俺「神様って……」

ヒゲ先生「『昭和27年』の記録は私なんだよ」

俺「先生…」

ヒゲ先生「当然、当時は大人の誰もが信じてはくれなかった。自分自身でもあれは夢かと思ったよ。しかし、夢では無かったんだ」

ヒゲ先生「何故ならその後、神社庁から聞き込み調査が入った。昭和40年代だ。私の他にも見た子供がいると言う事でね、過去の例も記録しようと言う事になったらしい」

ヒゲ先生「当時20代半ばだった私はその神社庁から派遣された人間と会って話をする事が出来た。そして教えてもらったんだ。稀に子供たちとの会話の中にご神託があるらしい」

ヒゲ先生「神社庁から派遣された人間はその確認をする為に高霎神と遊んだ子供の会話に聞き取り調査をしてるそうだ。ただ、最後にご神託があったのは大正時代だそうだ」

ヒゲ先生「高度経済成長を経て人々は物質的な豊かさに溺れ、神様を畏れ敬う信仰心が薄れた。信仰心が神様の力の源だからね。信仰心の薄れは神様の力の弱体化につながる」

ヒゲ先生「神社庁から派遣された人間はこう言っていた。『信仰心の薄れからか出現も少なくなってきていている。50年後に調査対象になっているかは疑問だ』とね」


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