ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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幸福咲乱
◆5sHeUtvTRc
[saga]
2017/03/25(土) 02:56:33.10 ID:X6/HCBTI0
「こちらこそ、素晴らしい演奏を有難う」
「ウェヒヒヒ」
丁重に一礼したのは、割と最近恭介のクラスメイトになった
長い黒髪が印象的な転校生暁美ほむら。
そして、その側で屈託なく微笑むのは、
こちらはほむらと仲が良く、小学生時分から
さやかを通じて恭介の友人でもある鹿目まどか。
「やっぱり、恭介だよね。
なんて言うか、感動しちゃった」
元々、花より団子を地で行くタイプのさやかは、
クラシックに詳しいとは言えない。
それでも、恭介のヴァイオリンが好き、と、
今ではてらいなく言ってくれるし、恭介もそれを心から嬉しく思う。
「素晴らしい演奏でした。クラシックではないもので、
少し心配しておりましたが杞憂でしたわね」
「そうだね。歌も素晴らしかったし、
その土俵で精一杯、満足出来る演奏だったと思う」
「堪能させてもらったわ」
クラシックに嗜みのある仁美と恭介が言葉を交わし、
そこにほむらも一言加わる。
恋人の友達の友達と言うのか、
クラスメイトなのは別にしても全くの他人ではない、
と言うのが恭介から見たほむらなのだが、
こうして見ると落ち着いた、少し大人びた美少女と言う事になる。
男として食指が動く訳ではないが、それは素直な感覚だった。
「それじゃあ、僕はこれで」
「うん、お疲れ様」
さやかがにへらっと笑い、恭介とこん、と拳を合わせる。
仁美とも同じ仕草をして立ち去る恭介。
エントランスで幸せ馬鹿全開な二人の乙女を、
ほむらとまどかは生暖かく見守っていた。
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