ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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幸福咲乱
◆5sHeUtvTRc
[saga]
2016/01/22(金) 00:51:15.59 ID:iGnM/Ek50
「踏み台でもないかしら」
里美は、困った顔できょろきょろと周囲を見回す。
「これでいいですか?」
そんな里美の背後から話しかけたのは、
プラスチックの酒函をぶら下げて現れた上条恭介だった。
「あら、有難う」
里美は函をあっさり受け取ると、木の下に函を置いて立ち上がる。
「大丈夫、こっちよ。おいで」
そして、腕を伸ばして優しく呼びかける。
動物の扱いに慣れてそうだ、と、恭介がなんとなく感じる話し方だ。
「うふふっ」
そして、子猫は恐る恐る下へと移動し、
にゃんころりんとばかりに木から飛び降りて、
そのまま着地した里美の胸元で抱き留められた。
「良かった。もうあんまり危ない事しちゃ駄目よ」
優しく語り掛けるその姿を、本当に猫と話している様だ、
と、恭介は微笑ましく眺めている。
「ありがとう、手伝ってくれて」
「いや、大した事は」
胸に猫を抱いたままにっこりと礼を言う里美に恭介が応じる。
実際の所、もうちょっと早く事態を把握していたのだが、
それなりに優しい少年であると同時にコンサートを控えたヴァイオリニストの卵として、
素性も気性も知れない猫の相手は躊躇していた、と言うのが実際だった。
「里美ーっ」
「それじゃあ」
そして、里美は遠くで呼びかける声を聴き、その場から立ち去っていた。
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