ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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16:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2016/01/22(金) 00:45:51.71 ID:iGnM/Ek50

「あれでコブつきかよ」
「上級者向けだな」

プールサイドで立ち上がり、んーっと伸びをした詢子を見ながら、
プールの中では小さく毒づいた後輩にショウさんがふっと戦闘的な笑みを浮かべる。

仮想ターゲットは、どこぞのバリキャリと言っても通用するであろう、
さっぱりと活動的なショートボブも好印象のいい女。
通用する、と言うか、と言う辺りは知らないのだから仕方がない。

ショウさんに言わせれば、まず、お子さんがいる様には見えませんね、と言う事になるだろう。
但し、その点で詢子の家族構成を完全に知れば、流石のショウさんも少々驚いて
七割本気を120%本気に引き上げてその称賛を言ったかも知れない。

水着のデザインは、前から見るとホルタービキニの上下を同じ布で繋いだ様なもの。
小娘一捻りの力強さと見た目二十代もアリかも知れない若々しさを兼ね備えて、
両サイドのざっくり抉れたモノキニに近い水着を
無理すんな感を欠片も見せずに着こなして見せている。

価値はある、と、上級者たるショウさんは確信するが、
リスクから言っても今はその時ではない、となる相手だ。
何よりも、とっかかりとなる欲求不満が欠片も見えない。
ここは、その野郎に敬意を表し引き下がる所だ。

 ×     ×

「あらあら、降りられなくなったのかしら?」

あすなろプールの一角で、水着姿の宇佐木里美が、
結構高い立ち木の前に立って何やら話しかけている。
誰かがそれを聞いていたならば、
独り言を言っている様にしか聞こえなかっただろう。
里美の視線の先には、見上げた先の枝に蹲る子猫の姿が。

友達と遊びに来たと言う事で、今の里美は水着姿。
簡単に言えば、彼女の魔法装束のスカートをフリル程度にバッサリ切って、
ノーマルタイプのワンピース水着の下半身と合体させた様なデザイン。
基本、木登りには余り向いている格好ではない。

だからと言って、割と人通りもある中、この用件で変身、
と言うのも流石に気が引ける。


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