ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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154:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2016/12/30(金) 03:03:53.37 ID:65YIRYbq0

「サキ、サキが、レディリー、お前………」
「取り敢えず、大事な彼女を引き留めておくべきね」
「分かってるっ! サキッ!!!!!」

みらいにしがみつかれた浅海サキは、呆然と天を仰ぐ。

(なんなの? 魔術に誘われている、と言う感覚が感知出来ない?
魔法少女を何処かに誘い込む存在………)

「かずみ?」

和紗ミチル、神那ニコ、宇佐木里美、浅海サキがふらふらと動き出し、
他の面々が何とかそれを留めようとしている中で、
牧カオルがそれとは違った声を上げた。

「どうしたの?」
「いや、今、かずみ?」

海香の質問にも、カオルが要領を得ない返答しかしない。

「!?」
「?」

海香とカオル、レディリーが目を見張る姿に、
昴かずみはきょとんと反応する。

「気のせい、じゃあ、ないみたいね」

ごくりと息を飲む海香に、カオルが頷いた。
ほんの一瞬、かずみの姿が丸で陽炎に呑まれた様に見えた。
そして今、さっ、と、かずみの体に何かが走る。

「かずみっ!」

ついにはカオルがかずみに駆け寄り、その両肩を掴む。

「かずみ、大丈夫かっ!? なんでもないかっ!?」
「う、うん」
「どう?」
「ええ、異常は、ないわ」


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