加賀「提督……あなたのスタンドは……この世の何よりも優しいスタンド」
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◆rVyvhOy5r192
[saga]
2016/03/22(火) 23:24:58.31 ID:6hRFRqudO
そのまま、「そういえば幽霊には知り合いがいた」とか「ものは動かしてなかったかも」とか「デザートは多目に受けとります」とか、そんなやり取りをしたのちに。
……いや、かなり聞き捨てならない言葉が混じってたが。
「……流石に普通なら気にしないんスけど、幽霊には少し覚えがあるというか、なんというか」
「そう」
「この苦情を持ってきた妖精さんってどこにいるんスかね?
……というか、そもそも妖精さんって文字とか書けるんですか? あんなにちっこいのに?」
確かに。
言われてみれば、人間が『大判新春書き初め』をするようなサイズ比であろうか。
それを一枚分書き上げて折り畳むというのは、些かな重労働という気もしなくもない。卯月ならゴメンだ。
……と。
「ああ、悪いな提督。それ、オレのだ」
眼帯の不良風艦娘、天龍が手を上げた。
……なんたる事だろうか。まさか、度重なる戦闘のストレスに天龍の精神は偽りの妖精の記憶でも蘇ってしまったというのか。
いや、まぁ、流石にそれはないとしても……。
せっせと天龍が妖精めいた丸文字の筆跡を刻んでるとなると、それはそれでうすら寒いものがある。
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