加賀「提督……あなたのスタンドは……この世の何よりも優しいスタンド」
1- 20
14: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2016/01/01(金) 23:28:17.14 ID:e3MAfn1io

 知っているだろうか。近世のフランスの話だ。

 国家への反逆――――国王の暗殺を企てた平民の男がいた。

 そんな彼に国の貴族は憤慨し、そして相応の見せしめと刑罰の用意を求めた。

 時の処刑人がそんな言葉に応えて用意したのが『車裂きの刑』。

 四肢を馬に固定して、それぞれ異なる方向に向けて走らせ体を引きちぎる――そんな残虐極まりない、処刑方法である。


(天龍……提督……終わったっぴょん……)


 注:ただし主にうーちゃんの体が。

 そう呟きたくなるほど――――というか、処刑に関する豆知識とか思い出しちゃうほど。

 卯月は焦燥していた。

 自分より体格の勝る大井と山城が、それぞれ魚雷と主砲片手に「泥棒猫殺すべし」と物陰から飛び出そうとするのを止める事幾星霜。

 もう、体が限界を迎えていた。というか心が先だった。

 もうゴールしちゃっていいんじゃないかな――なんて手綱を離そうとしなかった自分を褒めてやりたい。殊勲賞だと思う。うーちゃん頑張ったっぴょん。

 全身を汗まみれにして、制服をその小さな体に貼り付けて肩息を吐く卯月は、どう控えめに見てもまな板の恋とどっちがマシかという話だ。

 なおこの場合のまな板は、別に仗助が出会っていた少女とは関係ない。

 卯月の方がマシだが、似たり寄ったりなのだ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
159Res/63.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice